
4/1 release COCOA
薄い陽ざしがカーテン越しに差し込む春の朝。
昨日の夜のパーティーを思い出しながら。
まだ少し眠たげなまま、彼女は湯気の立つココアを両手で包み込むように持つ。
甘い香りが胸の奥まで広がって、気持ちがふっと緩む。
「そろそろ準備しなきゃ…」 椅子の背にもたれたまま、ぼんやりと窓の外の柔らかな光を眺めてしまう。
カップの縁に残ったココアの温もり。
もう少しだけこのままでいたい気持ちを後押しする。
それでも、机の上に置いたカバンや、まだ整えていない髪が視界に入るたび、心のどこかで小さくスイッチが入る。
「よし、今度こそ動こう」 呟いて立ち上がる。
まだ少しだけゆっくりだけど、確かに前へ。 春の朝のやわらかさと小さな決意。
同じ部屋に溶け合って静かに一日が始まる。
